イタリア家庭生活

５ヶ月からのプール教室

ずっと連れて行きたいと思っていた、プール教室。

レオちゃん、すでに９ヶ月。

目標は水に慣れること。このレッスンは５ヶ月から。小さい赤ちゃんはまだ、胎児だった頃の記憶があるそうだ。水に対しての抵抗がない。約３０分のレッスン。おなかを上にして赤ちゃんの頭をお母さんの肩にのせる。ゆっくりとバックで後進。今度はおなかを下にして、お母さんの手は赤ちゃんのわきの下。
だんだん赤ちゃんも水に慣れてくると足を自然をバタバタするようになる。
ゆっくり行った後、赤ちゃんを水の中にもぐらせてみる。

誰も泣かない。一瞬、何がおこったかわからない顔をしているが、みんなケロッとしている。
水温は３２度。ぬるいくらいで、赤ちゃん用に設定。水の中におもちゃもプカプカ。

週に一度のこのレッスン、病み付きになりそうです。

暑くなってきました。

イタリア、トスカーナ地方も暑くなってまいりました。

最低気温１２度、最高気温２６度。

お昼頃の日差しは強すぎるくらいです。サングラスも必要になる季節になりました。サングラスはデイオールが出したフレームが大きい眉もすっぽりかくれるものが主流。８０年代のようなスタイル。皆さん、すっかり頭の中は海、海、海でしょうなあ。

さて、レオナルドのくるくるな髪形はまるで、モーツアルトのよう。乾かすのも一苦労、それに汗もかく。美容師の友人宅に遊びにいき、私とレオちゃんさっぱり切っていただきました。
初めてのカット。はさみや櫛が顔の前に通るたび、首をくるくる。全てのものに触りたい、わかりたい、感じたい。全身で感じている。私がカットしている間は友人のお母様と遊び、レオちゃんがカットの時は私が椅子代わりとなってカットしました。

イタリア人のカットの技術は日本人に比べるとやっぱり違います。コンテスト用だったらこんなカットの仕方もありかもしれませんが、伸ばしていくと、力量がわかります。カット一つにしても奥の深い世界です。

今回はレオちゃんともどものカットだったので、友人宅でのカット。ありがとう。

母の味

BENEBENTOにはマッシモのお爺さんが住んでいる。レオナルドにとっては曾おじいちゃん。
９７歳。お爺さんの言葉が今でも頭に残る。

最近は孤独と寄り添って生きている。静かに生きている。

海外に住んでいると自分と向き合う時間があるだけに、この言葉は大きく心の中に響いた。

そのBENEBENTOでうまいトラットリアを見つけた。これこそ、母の味！！
手打ちパスタはギタッラと呼ばれている。パスタ切る機械は、四角い木の箱のようなものにギターの弦もたいなものが何本かはってあり、そこにパスタ生地をのせると切れる仕組みになっている。パスタの太さと硬さは、ちょうど日本のうどんのようだ。

新鮮なトマトとバジリコ、ピッカンテなプロヴォラチーズでソースをパスタにからめる。

素材がうまい料理。

日本人がムール貝の育て方をイタリア人から教わった！？

ナポリの話は続きます。
前菜、パスタにはとれたてのムール貝。綺麗に殻をこすり、にんにくとイタリアンパセリで味をつけたもの。白ワインとなかなか合う。まずはそれだけをひたすら食べ、次にパスタをからめる。（うまいだろう、このムール貝は私たちの家の前にあるフザーロ湖からとったものなんだ）と友人のお父さんが胸を張って説明。ナポリを愛してやまないお父さん。

そんなお父さんはパスタのゆで方もうまい。（そうだろう。近くのレストランは全部私が、パスタのゆで方を伝授したのだ）と白ワインを入れたグラスをぐっと飲み干し、愉快に話す。
さてさて、うわさのフザーロ湖。明治時代、日本人がここでムール貝の繁殖のさせ方、育て方の研修にきたという説明を聞いた。そんなお父さんはうれしそうにふんぞりかえっていました。

パスクア（復活祭）はナポリへ

パスクアは家族、南下しました。場所はナポリ。ちょうど、アラゴーナ家の物語をイタリア語で読んでいたのでナポリは興味がありました。ちょっと掘れば、遺跡ばかりのナポリ。アラゴーナ家の城は海に面して建っている。サンチャ、アラゴーナはゴフレッド、ボルジアと結婚する。ボルジア家はまた、血なまぐさい。政治の裏、駆け引きに毒殺を使う。黒幕はチェーザレ、ボルジアといわれるが。

しかしナポリはなんといっても食！食！今回は友人の両親が腕をふるって料理を作ってくれました。なんでもない、炭焼きの羊の肉、ウサギの肉がうまい。パスクアに食べる、卵、ナポリサラミ入りのトルタ。もう終わりだろうという頃にプロヴォラチーズとファーべ。それからリコッタのケーキと続く。
半分しか食べられない。ナポリに行くと言うことは胃もある意味鍛えておかなければいけないということかもしれませんな。

おいっちにーさんしー！

おっ！！いきなりハイハイ！！

しかも、後ろにずりずりと。方向を変えてあげると、またもやズリズリ。ソファアの下や椅子の下。おかまいなく、おいっちにーさん！

見ているこちらが笑ってしまう。

本人は以外と真剣。前にあったものをとろうと前進しようとしたら、目的からどんどん遠くなっていく。しかも早い！！と実況中継してしまいました。いやはや、歩くようになるのも以外とこんな形でいきなり歩きだすかもしれませんね。最近、人がやることをよく観察しています。ものすごい勢いで覚えてる。自分もこんな時があったのか、と考えるとふと立ち止まり、親に感謝です。

リングア、ドルチェ、フォルテ

ひとつ年を重ねました。

今年は新しいお仲間が加わりました。

子供を中心とした生活。それでも大きな満足感を与えてくれる。離乳食は順調。そろそろ３回食。

いつまでもどろどろとしたものではなくて、少し形のあるもので、柔らかく煮たものを出し始めた。スキャッチャータという、オイルたっぷりのやわらかいパンもステック状にしてあげるとあれよ、あれよと食べていく。たべっぷりがいい。男のたべっぷりの良さは、見ていて気持ちがいいものだ。さて、今夜は母ちゃんが主役。いつものおなじみのトラットリア。カルミニアーノにある。昔はメィチ家の狩猟場でもあった場所。ここでの看板メニュー、リングア、ドルチェ、フォルテ。
メスの牛の下を香草でよく煮て、それからたっぷりの玉ねぎ、赤ワイン、チョコレート、松のみで煮たもの。自分でもたまにつくるが、なにしろ量を多くつくってしまうので、３，４日同じものを食べるのはいくら好きでもつらい。最近では、あー、食べたいな、と思うとここのとラットリアに来ることにしている。
アグロドルチェな味。今回は北イタリアの白ワインを合わせる。葡萄はミュｰルトゥルガウ。バナナの香りがする。牧草の香り。この料理に負けないバランスのとれた味。
このワイン、新しい友人が出来た気分です。

香の奥深さ

ある雑誌に香りのサンダルについての記事がある。

サンダルは時を隔てても流行と言う言葉もかき消すほど、いろいろな顔を持つ。神秘的な香り。
ベースに使う。幽霊のようにいるのだか、いないのだかわからない存在。
しかし、ふとすれ違う時、何か忘れがたい印象を与えるサンダル。

私はDIPTYQUEが好きだ。いつも愛用しているのはVIRGILIO。男性用となってるが、バジルをベースにして、ローズマリー、ヒマラヤスギなどが加わる。

甘くない、消えてしまいそうな朝露の草の香。記憶、感情を呼び起こす香。新鮮な田園風景の緑。

朝、出かける前にさっと耳の後ろにつける。その香りがリラックスさせてくれる。

OPONEはスパイシー系。赤のサフラン、スパイス、ヒマラヤスギ
木が湿った苦い感じ。窓をいっぱいに開けると庭からバラとサフランの香りを感じるような香水。

香りはだいたいNOTE　DI　FONDOというベースにNOTE　DI　CUOREという核となる香りをおき、NOTE　DI　TESTAという一番先に匂いを感じるものという構成になっている。

ARTISANのROSAはベースにアーモンド、蜂蜜、皮。
核となる香にバラ、スミレ、アイリス。
一番先になる香にアニス、オレンジの皮、バラ。
エッセンスを惜しみなく使い、その香りから物語がはじまりそうな香り。

フランス製のものばかりだが、頭が下がるばかり。香り一つでも奥が深い。
ラべンダーとオレンジのエッセンスで足浴をし、枕にも軽くエッセンスをかけ、眠る。
その前にレオちゃんにお乳をあげながら寝てしまうので、最近は枕エッセンスはやっておりませんな。