2011年 06月 09日
ミロ、ダリ、ピカソ展 |
ミロがピカソの実家を尋ねたり。その時は母親しかいなかったそうですが、ミロとピカソはのちパリで出会うことになります。
ピカソの青時代、アフリカ彫刻時代も好きです。作風がめまぐるしく感情的にも変化していく画家。
彼の作品、一つ一つの印象が短い期間の中で、リズムよく変わっていきます。
ピカソの絵を学ぶというチャンスはお父さんが美術の先生でしたので、恵まれてはいましたが、9歳ですでに筋肉の動きをマスターするかのような馬の絵をしっかりと描いています。才能はもうここから垣間見れていたのですね。
そんな彼が好んだパートナーは鳩。アトリエには、妻、彼女も入れないが、鳩だけは特別に入れていたそうですよ。
さてダリというとシュルレアリスムの画家というイメージ。
主観や意識、理性が介在できない状態で偶然できたものや、そもそも意識の介在から解き放たれた夢の中からこそ、普段気がつかない現実、超現実が出現することを信じていたと言います。
確かに時空間を越えたような作品が有名ですが、この展示会には、彼の初期の作品がたくさん見られます。目が強く印象に残る男の絵。ダリの作品とは思えませんが、作品から模索していた時期を感じます。頭から離れられない作品は首のない女。顔というのは絵を描くとき、一番大切な部分な気もしますが、あえて省いてあるのがショッキングでした。
ダリはミロにとって後輩。ミロは、ダリの事を頭は切れるが、性格が人間的何かが欠けていると言っていたそうですが、本当のごくごく親しい友人には気を使う紳士だったと言われるダリ。
彼のヒゲも作品も仮装も全てパフォーマンスだったのでしょうか。人間的何かが欠けているのをわざと見せつけ、彼のナイーブさを隠していたのでしょうか。
3人の作品のエネルギーがすごくて、作品を見た後、頭がボーッとしていました。
by miyamaea
| 2011-06-09 06:45
| 絵